築年数の経った家を所有されているあなた。
そろそろ外壁のメンテナンスを検討されているのではないでしょうか。
家の外壁は、雨風や紫外線に常にさらされているため、年月とともに劣化していきます。
放置すると、雨漏りやシロアリ被害など、深刻な問題に繋がることも。
今回は、外壁の素材としてよく使われるモルタル外壁の寿命や劣化症状、そして適切な対策について解説していきます。
家のことを大切に思っているあなたのために、モルタル外壁の寿命と劣化対策について、詳しく解説していきます。

□外壁モルタルの寿命と劣化症状

モルタル外壁の寿命は、適切なメンテナンスを行えば約30年程度と言われています。
しかし、メンテナンスを怠ると、紫外線や雨風の影響で劣化が進んでしまい、寿命が短くなってしまうことも。
具体的には、以下のような劣化症状が見られるようになります。

1: ひび割れ

モルタル外壁によく見られる劣化症状の一つです。
ひび割れは、外壁の内部に水が浸入し、凍結と融解を繰り返すことで発生することが多いです。
また、地震や地盤の沈下などによっても発生します。

2: チョーキング

外壁を触ると白い粉が付着する現象です。
これは、塗料の樹脂が劣化し、表面が粉状になっている状態です。
チョーキングが発生すると、外壁の防水機能が低下し、雨水が浸入しやすくなります。

3: 塗膜の浮きや剥がれ

外壁の塗膜が剥がれ落ちてしまう現象です。
これは、塗料とモルタルの密着性が低下したり、塗膜が劣化したりすることで発生します。
塗膜が剥がれると、外壁が雨水や紫外線に直接さらされ、劣化が加速します。

4: コケや藻の発生

外壁にコケや藻が生える現象です。
これは、外壁の表面に水分が溜まりやすく、日当たりが悪いため発生します。
コケや藻は、見た目の悪化だけでなく、外壁の防水機能を低下させる原因にもなります。

□外壁モルタルの劣化対策

モルタル外壁の劣化を防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。
具体的な対策としては、以下のものが挙げられます。

1: 塗装の塗り替え

外壁の塗装は、紫外線や雨風から守る役割を果たしています。
そのため、定期的に塗り替えることで、外壁の寿命を延ばすことができます。
塗り替えの目安は、一般的に5～10年と言われています。

2: ひび割れの補修

ひび割れは、放置すると雨水が浸入し、モルタルの内部を腐食させてしまうため、早めの補修が大切です。
ひび割れの補修方法は、ひび割れの幅や深さによって異なります。
小さなひび割れであれば、コーキング剤で埋めることができます。
しかし、大きなひび割れの場合は、モルタルで補修する必要がある場合があります。

3: コケや藻の除去

コケや藻は、高圧洗浄機などで洗い流すことができます。
また、コケや藻の発生を防ぐには、外壁の通気性を確保することが重要です。
通気性を確保することで、外壁が湿気を帯びにくくなり、コケや藻の発生を抑えることができます。

4: 防水シートの交換

モルタル外壁の下には、防水シートが敷かれています。
防水シートは、雨水がモルタルの内部に浸入するのを防ぐ役割を果たしています。
防水シートが劣化すると、雨水が浸入しやすくなるため、交換が必要です。

□まとめ

外壁モルタルの寿命は、適切なメンテナンスを行うことで約30年程度と言われています。
しかし、メンテナンスを怠ると、紫外線や雨風の影響で劣化が進んでしまい、寿命が短くなってしまうことも。
外壁の劣化を防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。

具体的には、塗装の塗り替え、ひび割れの補修、コケや藻の除去、防水シートの交換などがあります。
これらのメンテナンスを定期的に行うことで、外壁を長く美しく保ち、快適な住環境を維持することができます。
家の外壁の状態を定期的にチェックし、適切なメンテナンスを行うようにしましょう。