沖縄県にお住いの皆さん、こんにちは！

浦添市沢岻に事務所があります沖創生です。

皆さん、外壁塗装を考えたときって「外壁塗装って塗るだけじゃないの？」「どんな工事が行われているのか」といった疑問をお持ちの方は、多いのではないでしょうか。

実際、外壁塗装は決して短期間で済むものではなく、手間もかかります。しかし、事前に流れや日数の目安を知っておくことで、安心して工事に臨むことができることでしょう。

そこで本記事では、外壁塗装の具体的な工程と日数の目安をわかりやすい写真とともに詳しくご紹介します。

（１）外壁塗装の工程・流れを写真付きで解説

各工程を詳しく見ていきましょう。

1．仮設組立工事〔所要：2日〕

• 足場組立

　　外壁や屋根の塗装は高所作業となるため、安全第一に作業を行えるように足場を組みます。

• 飛散防止ネット張り

　　

　　高圧洗浄時を使用するため、飛沫や塗料の飛散を防止するためのメッシュシートを取り付けます。

2．外壁洗浄〔所要：1日〕

塗料を塗る前に、外壁に付着したホコリやカビ・コケなどの汚れや、チョーキングの粉を高圧洗浄機で洗い落とします。

これは付着した不純物を取り除くことが目的です。

外壁が汚れたままだと、塗料がしっかりと密着せず、塗装の耐久性が落ちてしまいます。高圧洗浄により、しっかり落とすことで、新しい塗料の密着度が増し塗膜の持ちが良くなります。

3．養生〔所要：1日〕

養生とは、塗料が飛散しては困る部分をビニールカバーやマスキングテープで覆う作業のことです。玄関タイルや窓サッシ、電気メーター、外壁に接する地面部分など、塗装しない部分を丁寧に保護します。

4．外壁補修（下地処理）〔所要：3～5日〕

　外壁が傷んでいる場合は、塗料を塗る前に補修する工程をご紹介します。

• 外壁浮箇所ハツリ施工

サビの進行した鉄筋の露出、脆弱部分を工具やハンマーを用いて落としていきます。

• 露出鉄筋 防サビ処理

ハツリ工程の次に露出した鉄筋をケレン（サビ落とし）を行い、サビの進行を抑制する防サビ材を塗布していきます。

• 欠損部 アンカー／ステン線ビス設置補強　セメンシャス塗布　※下地補修、防食材

ハツリ箇所（欠損部）の深さがある場合、埋め戻しを行う際の「鉄筋の補強のだかせ」となる、アンカー / ステン線を設置します。セメンシャスは下地調整、防食防サビの機能を有し接着力に優れた補修専用材です。コンクリートの中性化抑制も期待できます。

• クラック処理V字カット工法

グラインダーと呼ばれる専用機材で切り込みを入れていきます。ひび割れの深いところまで補修材を充填するためです。

「ひび割れは、塗装をするだけで大丈夫」という手抜き工事を行う業者には注意が必要です。職人の手作業で入念に下地処理を行う必要があります。

• クラック処理プライマー塗布　シーリング充填

グラインダー（カット箇所）切断後、接着プライマーの塗布、シーリング打ち、ハケ抑えと進行していきます。収縮性、防水性を有するシーリングを空洞が生まれないよう充填、ハケ抑えを行います。

• 補修箇所 セメンシャス塗布 左官仕上げ

カチオン系（高密着）補修材にて左官処理を行います。シーリング痩せによる補修痕の目立ちや、シーリング材保護、接着の目的からやや広域に左官を行います。

5．外壁塗装〔所要：3〜5日〕

• 下塗り

下塗は細かい傷を埋めたり、発色や色ムラを整え、外壁材と中塗・上塗塗料の接着力を高め、耐久性や美観を向上させるために欠かせない工程です。この工程では、写真でも見ると、少し薄い色が塗られることが多く、まだ本来の色になっていません。

• ラフトン吹付（補修吹き）

補修箇所へラフトン吹付を行い、在来の建物凹凸模様を再現する工程です。

補修箇所が目立ちにくくなる他、凹凸が造作することで塗料の厚みが増し塗膜の耐久性向上も期待できます。

※厳密には下塗後、ラフトン吹付（補修吹き）を行います。

• 軒裏塗装

湿気を保有しやすく、垂直のため、高付着かつ透湿型塗料を選定する必要があります。外壁塗料（シリコン等）で塗装すると密閉され塗膜の膨らみなどの施工不良に繋がります。

• 中塗り

中塗りは、色を付けていく役割です。中塗り、上塗り、適切な乾燥養生を設け塗膜の厚みを確保して、外壁の防水性や耐久性が高まります。この中塗りの段階で、だいぶ本来の色が見え始め、外壁が新しくなる期待感も増してきます。

• 上塗り（仕上げ装）

上塗りは、最後の仕上げの塗装です。この工程で外壁の見た目が決まり、ツヤ感も生まれます。外壁を美しく仕上げる色ムラの補正と塗膜の厚さを出し、耐久性の向上が目的です。ローラーだけでなく、コーナー部分のハケ入れも重点的に行います。

※エアレス：スプレー塗装を用いることもあります。

6．足場解体・清掃〔所要：1日〕

養生を剥がして足場の解体を行い、敷地の周辺をきれいに清掃や片付けを行います。ここで塗装された外壁が見えるようになる瞬間です。

（２）外壁塗装にかかる日数は？

1. 仮設組立工事〔所要：2日〕
2. 外壁洗浄〔所要：1日〕
3. 養生〔所要：1日〕
4. 外壁補修〔所要：3～5日〕
5. 外壁塗装〔所要：3～5日〕
6. 足場解体・清掃〔所要：1日〕

外壁塗装の工事が行われる期間は15日間程です。

ただし、上記の期間はあくまでも目安にしかならず、建物の大きさや天候、さまざまな要因によって工事期間が延びる可能性もあります。

また、工事期間が延びることはあっても、予定より工事期間が短縮されることはありません。

なぜなら、１章でご紹介した通り数多くの工程があり、一つでも除いて工事をすることは出来ないからです。

（２）まとめ

外壁塗装の工程・流れと日数の目安を解説してきましたが、いかがでしたか？

足場の設置から最終的な片付けまで、多くの工程を経て完成する大掛かりな作業です。

初めて外壁塗装を行う方でも、事前に流れや日数を知っておくことで、安心して工事を見守れるでしょう。

外壁塗装を検討中の方、計画中の方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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