外壁塗装を行う際、事前に高圧洗浄で外壁を洗浄することが一般的です。

しかし、洗浄後に外壁を見て「なんだか汚い」「思った以上に見た目が悪い」と感じた方はいらっしゃいませんか？

高圧洗浄をしたはずなのに、なぜそのようなことが起こるのでしょうか？

本記事では、外壁塗装前の高圧洗浄後に汚いと感じる理由とは？原因と対策、高圧洗浄の重要性について解説していきます。

 高圧洗浄後に外壁が「汚い」と感じる主な原因

高圧洗浄は非常に強力ですが、以下の理由で汚れが残ったり、「汚い」と感じることがあります。

汚れが完全に除去できていない

高圧洗浄をしても、油汚れや頑固なカビ・コケが外壁に残る場合があります。

特に長い間汚れが放置されたままだと、外壁と一体化したかのように付着してしまい、一度の洗浄で完全に汚れを落としきれないことがあります。

外壁の劣化や傷が目立つ

高圧洗浄によって表面の汚れが取り除かれると、それまで汚れで隠れていた外壁のひび割れや傷、色あせがはっきりと目立つことがあります。

これにより「汚い」と感じることがあるのです。

洗浄水の汚れが残留している

高圧洗浄で落ちた汚れが、洗浄後に水分とともに乾燥し、再び外壁表面に付着してしまう場合があります。

特に洗浄が不十分な部分や、排水がうまくいかなかった場合に起こりやすいです。

チョーキング現象の粉が残っている

表面に発生する白い粉（チョーキング現象）は、高圧洗浄しても若干残ることがあります。

チョーキング現象の進行が深いと、高圧洗浄だけでは完全に取り除くことができません。

　📝チョーキング現象とは、外壁塗装の塗料に含まれる顔料が、

　　 紫外線や雨風によるダメージを受けて劣化してしまい、

　　 外壁表面に粉が現れる現象です。

高圧洗浄が外壁塗装で必要な理由

高圧洗浄は、外壁塗装の品質や耐久性を左右する重要な工程です。

その理由を詳しく見ていきましょう。

汚れを除去して塗料の密着性を高める

外壁に汚れやコケが残ったまま塗装を行うと、塗料が外壁にしっかり密着せず、剥がれやムラの原因になります。

高圧洗浄で汚れをしっかり落とすことで、塗装の耐久性を向上させます。

劣化した塗膜を除去すること

汚れと同様で、劣化した塗膜（チョーキング現象）の上に塗装を行うと、塗料が外壁に密着しません。

チョーキングを落とさないまま塗料を塗ることは、汚れの上に塗っていることになります。

長期的に美しい仕上がりを保つ

塗装前に外壁をきれいにしておくことで、仕上がりが均一になり、美しい外観が長く保たれます。

汚れが残っていると、塗装後に汚れが浮き出たり、色ムラが生じることがあります。

劣化部分の状態を確認できる

高圧洗浄によって汚れを落とすことで、外壁の劣化状況を正確に把握できます。

これにより、ひび割れや欠損部分の補修が必要かどうかを判断しやすくなります。

外壁の汚れが残った場合の対処法

頑固な汚れには専用の洗浄剤を使用する

高圧洗浄だけで落としきれない汚れがある場合、カビ取り剤や専用洗浄剤を併用することが効果的です。

特に油汚れやカビが多い場所では、この追加の処理が重要です。

チョーキングの徹底除去

塗膜の劣化具合によりますが、浅いチョーキングであれば、高圧洗浄の水圧で落とすことが出来ます。

しかし深部の塗膜まで劣化している場合は、高圧洗浄だけでは完全に除去できず、研磨などの追加作業が必要になることがあります。

専門業者に依頼する

洗浄の仕上がりや塗装の品質は、施工業者の技術力に大きく左右されます。

信頼できる業者に依頼し、作業工程を事前に確認しておくことが大切です。

高圧洗浄で避けたいトラブルとその対策

外壁塗装において高圧洗浄は必要な工程ですが、使用方法を誤るとトラブルに繋がることがあります。

ここでは、トラブル防止策や対策などをご紹介します。

水圧による外壁の損傷

高圧洗浄の水圧が強すぎると、外壁材や目地が損傷することがあります。

すでにひび割れしている外壁だと、ひびが広がるリスクもあるため、特に注意が必要です。

この場合、水圧を調整できる業者に依頼するか、外壁の状態に応じた洗浄方法を選ぶことが必要です。

高圧洗浄は、外壁の塗膜の破断することがあるため、高圧洗浄のみではなく、塗装工事と合わせて行う必要があります。

洗浄後の排水トラブル

洗浄で落ちた汚れが周囲に散らばり、他の場所を汚してしまうことがあります。

養生をしっかり行い、周囲に配慮した洗浄を行うことでトラブルを防止できます。

乾燥不十分による塗装不良

高圧洗浄後に外壁が十分に乾燥していない状態で塗装を始めると、塗膜がしっかり形成されず、剥がれの原因になります。

洗浄後はしっかり乾燥させることが必要です。

施工スケジュールには余裕を持つようにしましょう。

 

まとめ

外壁塗装前の高圧洗浄後に汚いと感じる理由とは？原因と対策を解説しましたが、いかがでしたか？

高圧洗浄後に外壁が「汚い」と感じるのは、洗浄の不十分さや外壁の劣化が主な原因です。

しかし、高圧洗浄は外壁塗装において欠かせない工程であり、塗装の仕上がりや耐久性を左右する重要な作業です。

適切な施工会社選びや施工管理を行い、洗浄後の状態を正しく把握することで、綺麗で長持ちする外壁塗装を実現しましょう。

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