家の外壁に白い粉が付着しているのを発見した方はいるでしょうか。
「あれは何だろう」
「放置しておいても大丈夫かな」
そう思っていませんか。
もしかしたら、それは「チョーキング」と呼ばれる、外壁の劣化現象かもしれません。
この記事では、チョーキングの原因や対策方法について解説していきます。

□外壁のチョーキングとは？原因と発生しやすい状況

チョーキングとは、外壁の塗料が劣化し、表面に白い粉が浮き出てきてしまう現象です。
まるでチョークで描いた線が消えるように、塗膜が剥がれていくことから、この名前が付けられました。
では、なぜチョーキングは起こってしまうのでしょうか。

1: 紫外線や雨風などの外的要因

チョーキングの主な原因は、紫外線や雨風などの外的要因による塗料の劣化です。
太陽光に含まれる紫外線は、塗料の成分を分解し、劣化を促進させます。
また、雨風は塗膜を直接的に攻撃し、塗料の成分を洗い流してしまうため、劣化を加速させます。

2: 外壁の色

チョーキングは、白や淡い色の外壁で起こりやすい傾向があります。
これは、白い塗料には、紫外線に弱く、チョーキングの原因となる白色顔料が多く含まれているためです。
ただし、濃い色の外壁だからといって、チョーキングが起こらないわけではありません。
濃い色の塗料にも、白色顔料は含まれている場合があり、長期間の紫外線や雨風にさらされることで、チョーキングが発生する可能性があります。

3: 塗料の種類

塗料の種類によっても、チョーキングが起こりやすさが異なります。
一般的に、アクリル塗料やウレタン塗料は、シリコン塗料やフッ素塗料に比べて、紫外線や雨風に弱く、チョーキングが起こりやすいと言われています。

□チョーキングを起こした外壁のチェック方法と対策

チョーキングは、放置しておくと、外壁の防水性が低下し、雨漏りや建物の劣化につながる可能性があります。
そのため、早期に発見し、適切な対策を講じることが重要です。

1: セルフチェック方法

自分でチョーキングを確認するには、以下の方法を試してみましょう。

・ 外壁を触って白い粉が付着するかを確認する。
チョーキングが発生している外壁は、触ると白い粉が指につきます。
特に、日当たりの良い場所に白い粉が付着している場合は、チョーキングの可能性が高いです。

・ 水をかけた際に変色するかを確認する。
チョーキングが発生している外壁は、水に濡れると変色することがあります。
これは、塗料の劣化によって、防水性が低下しているためです。

2: 対策方法

チョーキングが確認された場合は、適切な対策を行う必要があります。

・ 高圧洗浄
まずは、高圧洗浄機を使って、外壁に付着した白い粉を洗い流します。
高圧洗浄は、専門業者に依頼することをおすすめします。
自分で行う場合は、高圧洗浄機の使用方法を熟知し、安全に配慮して作業を行うようにしてください。

・ 下塗り
高圧洗浄後、外壁にプライマーやシーラーと呼ばれる下塗り剤を塗布します。
プライマーやシーラーは、外壁と上塗り塗料の密着性を高め、塗膜の耐久性を向上させる効果があります。

・ 上塗り
下塗り作業が完了したら、上塗り塗料を塗布します。
上塗り塗料には、様々な種類がありますが、チョーキングが起こりにくい塗料を選ぶようにしましょう。
例えば、シリコン塗料やフッ素塗料は、耐久性に優れ、チョーキングが起こりにくい塗料として知られています。

□まとめ

外壁のチョーキングは、放置しておくと、雨漏りや建物の劣化につながる可能性がある、深刻な問題です。
チョーキングを早期に発見し、適切な対策を講じることで、マイホームを長く美しく保てます。
この記事が、あなたのマイホームを守るための参考になれば幸いです。