雨漏りしていることに気づいている方。
賃貸住宅に住んでいる、マイホームを購入したばかりの、住宅の維持管理に関心がある方。
雨漏りの放置は、決して軽視できない問題です。
放置すればするほど、深刻な事態に発展する可能性が高まります。
雨漏りを放置すると、様々なリスクが潜んでいます。
その中でも特に深刻なのが、以下の4つのリスクです。
雨漏りは、木材を腐らせる最大の要因です。
木材が腐食すると、家の構造強度が低下し、耐震性能も落ちてしまいます。
最悪の場合、家が傾いたり、倒壊したりする可能性も。
さらに、腐食した木材はシロアリなどの害虫の格好の餌食となり、被害が拡大する可能性も懸念されます。
湿気を好むシロアリは、雨漏りで湿った木材に集まりやすいです。
シロアリは、木材を食い荒らすため、家の構造を弱体化させます。
被害が大きくなると、家の寿命を縮め、最悪の場合、住めなくなることも。
雨漏りで湿った木材は、カビやダニが発生しやすい環境となります。
カビやダニは、アレルギーや喘息などの呼吸器系の病気、皮膚炎などの皮膚疾患の原因となるため、健康被害のリスクが高まります。
特に、小さなお子さんや高齢者、アレルギー体質の人は注意が必要です。
雨漏りを放置すればするほど、腐食が進行し、修理費用は高額になります。
初期の段階では、比較的安価に修理できることが多いですが、放置すると、構造材の交換が必要になる場合もあり、数十万円から数百万円の費用がかかることもあります。
雨漏りが発生したら、まずは応急処置を行い、被害の拡大を防ぐことが重要です。
応急処置の方法としては、以下の2つの方法があります。
雨の侵入場所が特定できない場合は、ブルーシートを使って、雨水が侵入するのを防ぎましょう。
大きめのブルーシートを用意し、屋根全体を覆うように広げます。
風が強い場合は、ブルーシートが飛ばないように、重しを置いたり、ロープで固定したりする必要があります。
雨の侵入場所が特定できる場合は、防水テープを貼り、雨水の侵入を防げます。
防水テープは、ホームセンターなどで販売されています。
ただし、防水テープはあくまでも応急処置であり、根本的な解決にはなりません。
雨漏りは放置すると、木材腐食、害虫被害、健康被害、修理費用高額化など、様々なリスクを伴います。
雨漏りが発生したら、早急に専門業者に相談し、適切な処置を施すことが大切です。
放置することで、後々大きな費用や健康被害に繋がる可能性があることを、しっかりと認識しておきましょう。